(魔人よ。この身体に入れ)
そして目の前の人形に対して見せつけるように動いてみてくれ、と。
心の中で願い、魔人が"桜子"になった人形の中へ入った。
魔人もなかなかに楽しんでいるのか、その肢体を人形に見せつけるように動く。
(徐々に、記憶の認識を解除するんだ)
(いいのか?)
(ああ。問題ない)
「…いい性格をしているな、あるじよ」
笑みが混じった、桜子の低い声。
これで桜子の改変されていた記憶が戻る。
…まったく動けない身体になっていることは変わらないが。
(動いたり、会話ができるようにしろ)
(…わかった)
キョロキョロと自分の姿を確認し、桜子がポツリと呟く。
「え?なん…ですかこれ」
(さて、これからどうするのだ、あるじよ)
(お楽しみはこれからさ)
(ほう?)
「…な、なんで…?私が目の前に…?っていうかこの身体…はなに…?」
「すまないが、あるじの命令なのでね」
「あ、あるじ…?」
肩越しに人形とキヨヒコと目があう。
キヨヒコはニコリ、と笑顔で返す。
「くくく…」
現状を把握できない桜子は、魔人にぐっと押し倒される。
その手を押しのけようとしても所詮身体は人形、プルプルとした手から生み出される力は小学生のそれより非力だ。
「ふむ、なかなかいい身体だな」
桜子に跨るように座る魔人。
そして…。
「ひっ…」
桜子はお腹のあたりにぐっと押し付けられる感触を感じた。
魔人の太ももと太ももの間から感じる、1本の棒状の硬いモノ。
女の子には決してあるはずのない物体が、魔人…桜子の身体に生えていた。
(…いいのか?これはお前の彼女なのだろう?)
(傍から見たら女の子が人形にまたがっているだけさ、問題ない)
(ふむ。お前も酔狂だな)
(ああ、そうだ。桜子の身体の感度をあげてやってくれ)
(了解した)
ーーー 桜子視点 ーーー
「!???!」
全身に電気が走った…気がした。
じんわりとしたしびれた感覚が体中を駆け巡る。
お腹に乗っている"私"、触れ合っている部分がビリビリと痙攣するような電撃が走る。
いったい、何がおきて…いるの?
"私"の肩越しに見えるキヨヒコくんは笑顔のままこの光景を見つめている。
決して止めようとする素振りもなく、ただただ鑑賞に徹している。
「キ…ヨヒコ…くん、助けて…」
目の前にいるのは私じゃないの、私は…。
グヌッ!!!!
股間付近の肉…実際にはゴムが、大きく押しのけられた。
なぜか目の前の"私"の股間に生えている、男の人のモノ。
それが、遠慮なしに私の股間へ突っ込まれたのだった。
ギュムギュムと、押しつぶされたゴムがその異物を強く締め付ける度に、私の身体へ今まで感じたことがない感覚が走る。
抵抗しようにも、身体はいつのまにかまた動かなくなってしまっている。
私の身体はされるがまま、まるでおもちゃのように弄ばされる。
「んっ…そろそろか」
(…はぁっ…!はぁあんん!)
もう、何も考えられない。
されている行為にしか脳が働かない。
どうしてこんなことになっているのか、なぜ私が目の前のいて、私は身動きできない人形として存在しているのか。
そんなことがどうでもよくなるくらいの快感が私の脳を焼いていく。
(ああああああっ!)
身体の奥にさらに熱いものが吐き出されたのを感じた。
私はその瞬間、意識を失った。
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