Author : danna (だんな) / danna_story
状態変化、TSF、獣化の片隅にひっそり生きてます。
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2019/11/03

失われている日常2

奈那に私の立場と姿を乗っ取られ、
私は小学5年生の少女という存在に改変された。
ご丁寧に彼女の"妹"という属性付きで。

その存在改変の範囲は大きく、一時は奈那本人すらもその改変に巻き込まれ、自身を"私"だと思いこんでしまっていたほどだが、その変化は一時的だったようで今は彼女の記憶はもとに戻っている。
それはそれで一安心、だったのだけど。

「…で、そろそろ戻してくれると嬉しいんだけど」

タンクトップにショートパンツ、髪の毛は両サイドで小さくまとめたツインテールという典型的な少女の出で立ちの私は、リビングで寛いでいる"姉"に向かって文句を言う。

世間的には姉妹と認識改変されている私達は、夏休みになって学校へ行く必要がなく、その大半の時間を同じ屋根の下で過ごすことになる。

「ふわぁ…。ラジオ体操行ったの?」
「…行ってきたよ!!なんでこの歳にもなって行かないといけないのよ…」

小学生の夏休みの宿題の1つ、ラジオ体操。
一時的な改変で元に戻るというのに、その出された宿題を律儀にやっているのは私が真面目だ、というわけではない。
元の立場に戻ったときの宿題の進捗に反映される可能性が高いからだ。
そのため仕方なく私は毎朝ラジオ体操に出向き、宿題をこなしている。

「んー。でも所々間違ってるよ、めぐ」

指でしめされた箇所。
かんたんな計算問題なはずなのだが、今の私にはそれが間違っているのが本当かどうか、すぐに求めることができない。

「ぐっ…。それは頭の中身もいじってるからでしょ…」

仕方なく再度計算を始める。
知能を小学5年生以下にされている私は、周りに比べてできの悪い児童として扱われている。ちゃんと頭の中で考えて答えを書いているつもりなのに、それが間違っているというのは高校生並の知識を持っていたはずの私にはかなり堪える状況だ。
少し前の私にとっては簡単なはずの問題も、目の前に示されると複雑な方程式のように見えてしまう。

「んー。戻してあげてもいいけどぉ。もうちょっとこの家の生活を堪能したいかなあ」

お母さん優しいし、ご飯が美味しいし、と続ける。

「だったらあなたが妹になればいいじゃない…なんで私が」

「私の改変力は"めぐ"にしか効かないの。その改変が外に及ぶときはどう影響ができるか私にも予想がつかないのよねぇ。前みたいに記憶まで封印されちゃう、みたいなことがあるし…。そういう意味で安定している今から無理に改変させたくないのよね」

なにか難しい事を言っているが、理解出来ないので無視する私。

「双子の妹、みたいな存在改変をすればもしかして…?でも私が姉に選ばれるとは限らないし…うーん。妹、妹…妹…」

眠たげな顔をして、頭を掻きながらぶつぶつと考えていたが、そのうち飽きてしまったのかソファに横になったまま二度寝に入ってしまったようだ。

---

奈那が寝てしまったので、今日も私は小学生の生活を続けることを強いられる。

 「…なんて読むんだっけこれ」

読書感想文の本を読みすすめるが、比較的な簡単な漢字が読めない。
昔読んだことがある本で、そのときには間違いなく読めていたはずの本だ。

「あーもう。なんで2回も小学生をやらなきゃいけないのよ…」

---

「めぐちゃーん、プールいこー」

呼び鈴と共に、幼くて高い声が家の前から聞こえてくる。
モニタに映ったのは数人の小学生の女の子。手には水着が入ったビニールのかばん。
今の私の"同級生"だ。

「うんー!すぐいくー!」

元気に返事をする。
寝落ちしたままの姉に軽く蹴りを入れる。
気をつけていってきて、と小さな声。

心配するんだったら早く戻しなさいよ、と心の中で愚痴る。
お母さんが洗濯しておいてくれた水着をバッグに詰め込み、家を出る。
この年になってスクール水着を着て、小学校のプールで幼い子達と一緒にはしゃぐなんてと思ってはいたものの、意外とこれがストレスの発散にはなっているのは否定し難い。

友達とプールで水のかけあいっこをしているとき、それは起こった。
ムズムズと皮膚の下を何かが撫でるような感覚。
最初は水着が擦れたのかな、と思ったのだけどどうやらそうではない。
次第にそれは骨や筋肉にまで広がっていった。

ぐむむむ!
というゴムが伸びるような音とともに身体が膨張する。
骨がぎゅっと伸ばされ、皮膚がピンと伸びる。

(な、何っ?)

急な身体の変化に戸惑っている私を差し置いて、身体はどんどんと変化していく。
ぶるん!という揺れとともに、一瞬前まで小学生だった私の平坦な胸が、手から溢れるほどの大きさの胸がせり出してきた。
お尻周りにぐっと肉がついてき、水着からはみ出そうになる。

(み、水着も…変わっていく!?)

その身体の変化に伴うかのように水着が紺色からブラックに、そして縦にシュッときれいなラインが入る。
児童向けの水着にはありえない、ややハイカットな水着に変化した。
いわゆる競泳水着までとは行かないが、運動性に優れたトレーニング向けの水着になったのだった。

そして最後に笛がついた紐が首に現れた。

「え…な、なに…?」

ようやく変化が終わったのか声を出す。
その声は先程の小学生の声でもなく、元の私の声でもなかった。いや、元の私から少し声を低くしたようなそんな声。

「?どうしたのー?」

下から同級生たちの声が聞こえる。
慌てて見下ろす。
身長もかなり変わってしまったようだ。

「え…とこれは…その」

どう説明したものか、悩む。
目の前の同級生が急に大人みたいになってしまったのだ。
もしかしたらパニックになるかもしれな…

「変なの、めぐ先生!」

キャッキャと笑いながら彼女たちは水を掛け合っていた。

せ、先生…?私が?

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