9月の支援作品です。
多分全年齢。
レンタルボディの設定を利用したシェアワールドストーリーですが、レンタルボディが実用化される前の研究段階でごく一部だけに利用されていた…という設定です。
高校生を娘にもつ父親の清彦が、とある出来事によって同じ年頃・性別のボディになってしまったら?
そんなお話です。
以下少しサンプル
「えっ…誰!?」
そんな彼女が驚いたような声がリビングに響く。
父親の前ではここ数年、聞いたことのないような素の声。
そのリビングには父親である清彦がソファに横になってテレビを見ているだけなのだが。
「え…私の友達…じゃないよね。お母さんの知り合い?親戚?」
訝しげに清彦をジロジロと見つめる彩葉。
清彦は自宅だというのになぜか肩身の狭い思いを感じて、寝転がった姿勢をやめて、ソファに足を揃えてきちんと座り、双葉に助けを求めるような目を向ける。
キッチンで夕飯の準備をしている妻の双葉が苦笑いして代わりに答える。
「その子ね…お父さんよ」
「はっ?お父さんの隠し子?」
違う。どうしてそうなる。
清彦はめんどくさそうに、そして照れを隠すようにして冷静に話す。
「私だ。清彦だよ。…君のお父さんだ」
「はっ…?」
素っ頓狂な声。
先程、初めて清彦を見た妻と全く同じ反応に私は思わず笑ってしまう。
まあ、自分と似たような年齢の少女が、父親だと言われたら誰だって混乱するだろう。
「えっ?これお父さん?むっちゃ可愛いじゃん…。ショック…」
「どこにショックを受けているんだ…」
「ね?清彦さんったらすごい若くなっちゃって…私もちょっとショック」
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