2019/05/01
【Booth】騎士団長がおてんば姫になって少し苦労するお話
姫とその国の騎士団長が入れ替わるお話です。
5/1に公開予定です。
以下、サンプル文章です。
購入は上のリンクからどうぞ。
「姫様、そろそろこちらへ」
「ん」
侍女達の準備ができたらしく湯船から上がる。
3人の侍女が丁寧に俺の身体を洗っていくのだ。
(意識しない…意識しない…)
目をギュッとつむったまま、時が過ぎるのを待つ。
まるで高価な調度品を磨くかのように丁寧に丁寧に洗われる。
髪の毛も1本1本汚れを見逃さないようにしているのではないかというほどの洗い方だ。
相変わらずこの待遇には慣れない。…本当に貴族や王族というのはこういう生活をしているのか、メティアが特別なのかは未だにわからない。
(今までこんな立派な風呂に入ったこともなければ、身体も髪も適当に洗うだけだった生活
だったしな…)
ようやく洗い終わったかと思えば次は甘い香りのする油のようなものを薄っすらと身体に塗られ、伸ばされ、肌に染み込まされていく。
少し前から、姫からいつも仄かに香らせていた匂いの正体だ。
自分からこういった香りがするのはどうにも落ち着かない、姫様が常に近くにいるように感じてしまう…いや、実際最も近くにいるのだが。
(略)
テキパキと着せられていくドレス。
王の近くで座っているだけなのだが民の前にでる以上、それなりの格好をしなければいけない。
青を基調としたシンプルなモノに見えるが、そこに使われている布や装飾は最高級といっても過言ではない。
肩口まで大きく開いたそのドレスは姫のキレイな肌を上品に露出をしている。
細いウェストからふわりと広がったスカートは足元まで大きく広がっている。
気がつけば髪の毛も既にきれいに結われており、そこにティアラを乗せられる。続けて
チョーカー、ブレスレットを装着される、最後に足元にヒールがついた靴を差し出された。
…これが憂鬱の原因である。
今まで来たことも無い服を着せられ、出したくもない肌を出し、不安定な靴を履かなければいけない。
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