Author : danna (だんな) / danna_story
状態変化、TSF、獣化の片隅にひっそり生きてます。
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2019/03/07

あらゆる行動がライセンス化された国で、ライセンスがすべて奪われた学生のお話 (下)

暇だ。
暇すぎる。

あらゆるライセンスが制限されてしまい、解除されるまでまるで赤ん坊のような扱いを受ける羽目になってしまた私。
鍵付きのベビィベッドのような檻に閉じ込められたまま、時間がゆっくりゆっくりと過ぎていく。
 母親はリビングのソファに座ってお菓子を食べながらワイドショーを見ているが、私の位置からはテレビを見ることができない。
…テレビを見るのもライセンスがいるんだっけ。


ピンポーン

家のインターホンがなりひびく。
またなにか通販だろうか。母親がパタパタと出ていく。
しばらくして母親の代わりに部屋に戻ってきたのは見知った顔の女子だった。

「…遊佐…?」
「はっろー。ふたばちゃん。元気してた?おばさん買い物行くからお留守番してて、だって。ふたばちゃん1人にして放置すると違反だししょうがないよね」

遊佐は同じクラスの女子で、友達だ。
だけど…。

「ごっめんねー。 今回の件」
「………私が見つかったのが悪かったんだし。気にしてないよ」

私のライセンスが停められる原因となった本。
その持ち主は何を隠そう遊佐だったのだ。
あの日、遊佐から借りて鞄にしまってあった本が、不運にも帰りの抜き打ちチェックで見つかってしまったのだ。

「でもさ、そんな格好しかできなくなっちゃったんだし…」
「あ…うん。それはちょっと…まあ恥ずかしいけど」

自分の格好を見下ろす。
赤ん坊の格好、手足がむき出しのロンパース姿と、目の前にいる年相応の格好をした遊佐と比べると惨めで情けない。
股間の部分はオムツをしているためにこんもりと盛り上がっている。
さらに勝手なことができないように手には厚手の鍋つかみのような手袋が被されている。
(…これは私がベッドの隙間から物を取ろうとした結果なんだけど)
この手ではティッシュやタオルが上手くつかめなくなったため 、よだれかけが追加でつけられているのだ。

「私のこと、黙っててくれたんだ?」
「…それは親友だし。当然っしょ」

遊佐が持ち主である、と告げ口したら私だけでなく遊佐もこのライセンス停止を受けることになってしまうからだ。

「ありがとね…今日はその御礼を言いに来たの」
「うん…」
「で、ライセンスはいつ復旧するの?」
「…まだわからないんだ。短くても3ヶ月って言ってた。間に夏休みがあるから3ヶ月で復帰できれば留年はまのがれるみたい」
「そっか…。私もなるべく早く復旧してもらえるようにクラスの皆で嘆願してみるね」
「…ありがとう、助かるよ」
「はい、これ。クラスの皆からの手紙」
「え…うそ、こんなに」
「みんな待ってるから…ね」
「ありがとう」


玄関の扉が開く音がした。
母親が戻ってきたようだ。
 じゃあね、というと遊佐は手を降って出ていった。

…早く戻れるといいなあ。

ーーーーー




あはははははははははははははははっ。
あーおかしい。

私はこっそりと隠し撮りをした写真を眺める。
動物園みたいな檻の中に、赤ちゃんの格好をした笑顔のふたばが写っている。

「今の生活、楽しんでるみたい、草はえるっと」

グループメッセージに写真を添付して私の友人達に送りつける。
あっというまにすごい数の既読がついた。
「 笑える」「いい気味」「ざまーみろ」「足まるだしじゃん」
そんな言葉が返信についていく。
ま、私もあいつのこと好きじゃないしね。

抜き打ち検査の実施を知った私は(担任とは普段から仲良くしておくべきなのだ)ふたばに学生が見てはいけないような本を貸して、罠にはめたのだ。
ちょっと顔がいいし、男子の人気があるからってちょっと調子のりすぎ。


しっかし、いくら女子高生だからって足露出しすぎでしょ(笑)
あれ、よく見るとこの子、おむつしてない?
しまったなあ、よく見とけばよかった。


でも3ヶ月で戻ってきちゃうのかあ。
できれば留年してくれれば後腐れないんだけどなあ。

ライセンス省のサイトをじっくりとしらべる。
ライセンスの「剥奪」…?
停止中にさらに罪を犯せば、所持しているライセンスの剥奪がありうる、と書いてある。


たしかにふたばの処罰はライセンスの「停止」…だよね。
現に、今通っている高校のラインセスも停止状態だった。
高校のライセンスを取得するためには中学校のライセンスの交換と卒業が条件だ、中学校のライセンスを取得するためには小学校…と段階的にグレードアップしていく。
この高校のライセンスが「剥奪」されたら?
もちろん学校関係のライセンスがなくても職業につくこともできる…けど、ふたばの場合自力で生活に必要なライセンスも「停止」されてて…、ずっとずっと母親が日中面倒を見続ける、というのも無理だろう。
そうすれば…。

「あは」

また幼稚園からやり直すしかなくない?
幼稚園児に混じって生活するふたばちゃんとかマジ見てみたい。

よーし、じゃあ計画を建てなくちゃ。
あー楽しみ。




-終-
(あとは皆さんのご想像に)

1 件のコメント:

  1. メづすりα2019年3月9日 0:55

    近しい(と思っていた)人の陰謀好きです。
    そしてうすらそんな予感はしていましたが、ぼくらの予想を掻き立てるエンドですね。
    幼稚園にいくふたばちゃんぼくもマジ見てみたい。

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