Author : danna (だんな) / danna_story
状態変化、TSF、獣化の片隅にひっそり生きてます。
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2018/11/24

彼氏が女子校に転校してきました


家が近くて幼馴染だったユウキ。
小さい時はサッカー小僧で私もよく彼につきあわされて走らされたものだ。

別々の高校へ通うことを知った3年の夏。
10年以上、ある意味家族と同じ…いやソレ以上に同じ時間を過ごしてきた相手を改めて見直すきっかけになったのはその時だ。
ユウキも同じことを思っていたのか、卒業を前にして私達は付き合うことになった。
数年前まで私のほうが高かった身長も、いつの間にか抜かされていてキスの時は私がすこし踵を浮かせることになっていた。

通う高校は違えば、毎日のように顔を合わせることもできなくなる。
ユウキは県内屈指の進学校。私は女子校…といってもユウキの学校に負けないぐらいの進学校なのだが、とにかく別々の高校へ通うことになったのだ。
親以上に顔を合わせていたユウキと少しでも会えないのは辛かったが、休みの度にお互いの家へいったり、デートをしたりした。会ってない時間が長くなった分、話す事は尽きなかった。まあ、彼とは言葉なく身を寄せあい、同じ音楽を聞いているだけでも十分だったのだけども。

おかしいな、と思ったのは年が明けてからすぐだった。
今日は会えない、というメッセージが来ることが多くなった。
最初はちょっと忙しいのかな、と思っていた。部活でレギュラーを取れそう、みたいなことをいってたけど、進学校だから両立が大変なのかなとか。
最後に見かけた時ちょっと痩せているように見えたし…。

そしてとうとう、私から「大丈夫?」と送ったメッセージには既読がつかなくなった。2月、3月と彼から連絡がないまま春休みに入り、当時は振られたのかな、と思って落ち込んだものだった。
だが彼はそんな言うことは言う人で、こんな自然消滅のようなことを望む人じゃない…・そう思ってユウキの家の前まで行った。
家の敷地内にあるユウキの自転車はそのまま。表札もかかったまま。引っ越したわけでもない…。
だが家にまとわりつく空気は静かで重く、人が住んでいるようには見えなかった。
近所の人に聞こうとも思ったが、その時は見当たらず諦めた。
とぼとぼと家に帰ってから、母に聞いても「わからない」との返事。
家族ぐるみでの付き合いだったのに、冷たいと思ったものだ。

ユウキにも、その家族にも連絡がつかないまま4月になり新学期が始まる。
学校へ通じる道には真新しいピカピカとした制服を着込んだ女の子たちが、緊張した面持ちで歩いている。
入学式は昨日で在学生はその都合で休みだったので新入生を見るのは今日が初めてだ。去年のことを思い出すとすこし懐かしくなると共に、ユウキのことを思い出し少し憂鬱になる。
思い切って彼の家の前で待っているべきだろうか。

だが、その必要はすぐになくなった。
2年の教室へ入り、前から同じクラスメイトと新しいクラスメイトが入り交じる教室に、新しい担任が入ってくる。

「転入生を紹介する」

珍しいことだった。
女子校の進学校ということもあり、途中入部試験は大変厳しいことで知られている。
そんな学校に転入生。教室内がざわざわしだす。

「静かに…。じゃあ入って」

ガラガラガラ、と扉が開く。
ああ、見間違えるハズがない。
髪が肩まで長くなって前髪を切りそろえた大人しく見える髪型。
顔の輪郭はほっそりとして、睫毛は長くなり、肌は白く透き通って弱々しく見えるが。
私達と同じ色のリボンをして、真新しい女子校の制服を着ているが。
紺色のソックスにローファーを履いているが…。

「…壬生(みぶ)ユウキです。よろしくお願いいたします」

まだ肌寒い教室に響き渡るように、透き通った高い声だけども。
そこに立っていたのはユウキだった。

ーーー

「まさかすぐバレちゃうなんてね…まあ隠すつもりもなかったけどさ」

と言ったのはHRの後同級生に囲まれるユウキの手を引っ張って連れ出した私にかけた彼女(彼?)の言葉だった。

ユウキから会えなかったこと、説明できなかったことに深く謝罪を受けた。
そしてこのことはできるだけ黙っていてほしい、とも。

ユウキを襲ったのは謎の奇病。
年を開けた頃から体重が落ちはじめ、体調不良で倒れることが多くなってきたそうだ。
最終的に何が起こったかは今のユウキの姿を見ればわかる。
制服の上からでもわかる膨らみは以前のユウキであればあるはずがないものだ。

「女の子に…なっちゃったんだよね、あはは」

力なく笑うユウキ。
意識を失いそのまま病院へ隔離入院されて起きたのがその1ヶ月後。
あれよあれよという間に今の状況がある。

「…もっとゆっくりしたら、って言われたんだけど」

普通であれば長期入院をしてそれから…というイレギュラーだろう。
だがユウキは早期の復帰を望んだ。
幸い成績は優秀で進級には問題ないと判断されたが、周りの影響を考え転校、ということになったようだ。

転校先を指定したのもユウキだった。
女性に早く慣れるためにも、ということもあるが、万が一にでもバレれば学校生活は難しくなる。女子校であればまさか元男である、なんて思わないだろう、と。
そして

「君がいるから…かな」

照れくさそうに笑うユウキ。
見た目は本当にただの少女なのだけども、笑った時に出来る面影は彼の元の顔が思い浮かぶ。

「…嫌だったらごめん。もし嫌ならクラス替えてもらうし…。あ、でもバラさないでくれると助かる、かな」

女子の中に元とはいえ男がいる、となれば大騒ぎになるだろう。
ま。私の答えは決まっているのだけど。
想像できない病気に悩まされ、私を頼ってきたのだ。断る理由はない。
姿は変われどユウキはユウキなのだ。

「まさか、そんな事言わないよ。私の彼氏?…いや彼女になっちゃうのかな?ん?…まあとにかく。おかえり」
「…ただいま」

校舎裏で私達は数カ月ぶりのキスを交わすのだった。
…背伸びは必要なくなっていたけど。

ーーー

今日は日曜日。
ユウキと一緒に出かける日。
本当は土曜日も遊びに行きたいのだけど遅れを取り戻す必要があるということで補講なのだそうだ。

「私服が男のときのしかないんだ。下着とかは揃えてくれたんだけど」
「でも、ぶかぶかじゃない?」
「そうなんだよねぇ…それはそれで似合ってるとは自分で思ってるんだけど」
「まあ…その顔ならなんでも似合うよ」

女の子になったユウキの顔は美少女といって差し支えない。
奇抜な格好でも似合っている、と思わせてしまう不思議な魅力がある。

「でも来週の祝日、みんなとカラオケ行くってなったじゃない」
「んー、まあそうね、困るね」

制服で出かけるわけにはいかない。
土日は忙しいと友達の誘いを断っていたのだが、祝日を断る口実がなく押し切られてしまった格好だ。まあ私も同席するのだけど。…変な虫が寄ってきたら困るし。
女の子とグループで出かける時は、輪からはみ出さないようにするのが鉄則だ。
一人だけで彼氏からもらいました、みたいな服で来るのもよろしくない。

「じゃあ見て回ろっか」

モールの店をじっくりと回る。
ユウキは女性物のTシャツとサイズを合わせたデニムジーンズを購入した。

「とりあえずこれでいいかな…動きやすいし」
「そう?」

だが私は気がついている。
ユウキがワンピースやスカートのような女性の着る衣装をチラチラと横目で見ていることを。
ユウキの体つきはすでに100%女性と変わらない。身体に精神、心が引っ張られていくのは仕方がない、とユウキのご両親から聞いている。
ああ、やっぱり女の子になっていくしかないんだな、という寂しい気持ちと同じくらいにこの美少女にいろいろ着せてヤりたい…じゃなかった、着せてあげたいという気持ちが湧き上がってくる。

手を繋いでいるユウキを引っ張ってこっそりと耳打ちする。

「あーゆうの、着たいんでしょ?」

ユウキの顔が真っ赤になり、俯いてゆく。
2人で家にいる時は、当時みたいに積極的なユウキだけど、こうして恥ずかしいのか消極的に見える美少女ユウキも悪くない。

…たしかこのモールにはロリータな店もあったはず。
皆の前で着るのは許さないけど、私の前だけで見せてほしい。
今日は1日ここで時間を潰すことになりそうだ

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