Author : danna (だんな) / danna_story
状態変化、TSF、獣化の片隅にひっそり生きてます。
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2018/08/25

立場変換銃


「よう、よくもやってくれたな」

帰り道。
人通りの少ない道で張っていたのか、クラスメイト…いや、元クラスメイトか。
荒木美海菜(みみな)が物影から現れ、声をかけてきた。

「…あなたの自業自得じゃない?」

しらばっくれるのも無駄のようなので私は毅然とした態度で返す。
塾の帰り、大人がたむろう繁華街の中で見つけた彼女のとなりには1人の中年の男性。
父とするには若すぎるし、兄弟とするには不自然なスキンシップであった。

男は彼女に数枚のお札を渡すと、彼女は男の腕に絡みつくようにしだれかかり、そのまま一緒に裏通りへ消えていく。

見て見ぬふりをしても良かったが、彼女の普段の素行にも辟易していた私はスマホで撮影したその証拠と一緒に匿名で学校へ送ったのだった。
あれよあれよという間にいろいろな余罪も発覚し、彼女は退学となった。

「あのとき制服を着たあんたを見かけたんでね…もしやとおもったけど」

カマかけだったのかもしれないが、半ば通報したのが私だと感づいていたようだ。
普段は勉強もなにもできないのにこーゆうことにだけは勘が働く。

「せっかくこの立場を楽しんでたっていうのにな。…ふん、あんたのおかげで学校は辞めさせられるし、家からも追い出されるし、散々だぜ」

立場…?どういうことだろう。


「だから、自業自得…」
「うるせーな。ジゴウジトクってなんだよ。難しいこといってりゃ賢いとでも思ってるのか…ってダメだな、この立場だと頭が悪くなっちまう」

…だから立場ってなんだろう。
頭が悪いからか、何を言っているのか分からない。
というか自業自得なんて今どき小学生でも知っている熟語なのだけど。
はぁ、と私はため息をつく。

「…で、意趣返しというところかしら?」
「イシュ…?ふん、まあお礼はさせてもらおうと思ってね」

実を言うと私は空手を嗜んでいる。
女の子のしてはちょっと発達した筋肉が少しコンプレックスで露出は避けている。
文学少女的な黒髪三つ編みということもあって、鍛えているとは思われていない。

「痛い目にあってもらうって?見たところあなた1人だけみたいだし私は負けないと思うけど?」
「…ふん、あんたが空手をやってるのは知ってるよ。クラスじゃ有名だからな」
「へえ?」

知っていて仕掛けてきたのか。
どうやらなにか武器を持っているのかもしれない。
武器を持っていたら仕方がないが逃げるが勝ち。おそらくだが徒競走も私のほうが早い。

彼女はカバンから何かを取り出す。
緑色のおもちゃの光線銃…にしかみえない。

(水鉄砲かしら…もしかしたらなにかの薬品かもしれない)

顔にかけられたらたまらない。
私は瞬時に判断し、踵を返し走り出す。

「あ、おいっ…!くそっ」

苦し紛れにうったのか、カチッっという音がした。
この10数メートル離れた距離ならあのサイズの水鉄砲では届くことはないだろう。
…が、私の背中に豆鉄砲のようなものがバシ、っと命中した。
が、威力はないのか特に痛みも感じない。

私は拍子抜けをして足を止める。

「…なにこれ、あなたこんなにバカだったの?」

おもちゃの銃なんかで私を殺そうとしたのであれば頭がめでたい、という言葉しか出てこない。
が、彼女は顔色を変えない、どころかニヤリとした笑みを浮かべる。

「ふん、用はすんだ。じゃあな」

そればかりか、彼女はもう私に用はないとばかりに去っていってしまったのだった。

(…なんだったの?)

あたりを見回すが、私に命中した球はどこにも見当たらない。

(ま、いいか。…また絡んでくるかもしれないし気をつけて帰ろ…?)

帰ろうとして端と気がつく。
ここはどこだろう。

いや、なんとなくわかる。
学校からの家への帰り道だ。ソレは理解できる。
が…キョロキョロ見回しても自分の家の方角も、学校への方角も見当がつかない。

(…え、どうしちゃったのかしら、私)

突拍子もない出来事のせいで混乱してしまったのか。
先程の行動を思い出す。
踵を返して逃げようとして…振り返っているのだから私の家は今向いている方向のはず。

(間違いない…と思うのだけど…なぜこんなに不安になるの?)

とにかく、家の方向へ行けば落ち着いて思い出すかもしれない。
私は1歩をあるき出そうとする…が。
右足はわずかにしか前に出なかった。

(…!?ど、どうしちゃったの私)

混乱している、ではすまない現象に私は激しく狼狽する。
落ち着いて次は左足を踏み出してみるが、同じように数cmしか前に出せない。
まるで両足が短いロープで結ばれてしまったかのようだ。

悲鳴をあげようとして気がつく。
…声が出ない。
いや、正確には言葉を発することができない。
舌が麻痺しているかのようにうまく回らない。
あいうえおの舌っ足らずな声だけがあたりに響く。

「あうああ…」

助けて、と叫んだつもりが赤ん坊のような発音になってしまう。
どうしたらいいのか、わけがわからなくなっているところに、1人の中年女性が声をかけてきた。

「あら!?どうしたの!?こんなところに…!?」

なにか慌てたように私に声をかけてくる。
1人の女子学生を見かけたにしては大げさなリアクションだ。

「あの、助けてくださいうまく歩けないししゃべれないんです」

そんな発言したつもりの声はもちろんろれつが回らず、言語として成立していない。
そんな私をみて彼女は何かを察したのか、携帯電話を取り出す。
そう、救急車を呼んでくれるはずだ。

しかし彼女が掛けた先も、発した言葉も私には信じられないものだった。

「あの警察ですか?路上に赤ん坊…幼児かしら…?が1人で路上を歩いているんです…!」


-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・


あの後は、あれよあれよという間に警察が到着し、私には家族にお迎えがきた。

そして1日たった正午。
昨日の中年女性や警察の態度、
そして迎えに来た父、母が私に取る態度、今日の今、私がいる場所。

私は今起きている現象について、冷静に考える。

(荒木美海菜が撃ったあの銃…あれに違いない…)

信じられないことだがそうとしか考えられない。
そして…現状はおそらく。

(まわりから幼児と認識されてしまっている)

まわりからの認識だけではない、
私自身の認識もおかしくなっている。
今まで問題なくできていた歩く、しゃべるといった行動をとることができない。
落ち着いて手のひらを握ったり開いたりしてみるが、その動作もぎこちないものになっていた。
見た目と思考のみが、私のままなのだ。

(まさか、環境まで変わっちゃうなんて)

朝、学校へ行かなければ…でも、と悩んでいた彼女の思考を裏切って、
母が着せたのはかわいらしい制服だった。
抵抗することもできず、言葉もまともに発することができない私は、母が毎日そうしているかのような動きでなんと幼稚園につれてこられてしまったのだ。

身体のサイズに合わない椅子に座せられ、目の前には昔お世話になった…あの頃よりすこし老けたように見える先生がいる。
となりの席には同じ制服を来た、3-4歳ぐらいの子供が座っている。

椅子の脚が短すぎるので、膝を立てるように座るしかない。
そんな姿勢ではスカートから下着が丸見えとなってしまうのだが、今の私にはこの姿勢をどうにかできるような動きはできない。

(でも…3,4歳ってもっと動けるし、会話もできると思うのだけど)

仮に私が3歳と扱われるようになってしまったからといっても、よちよち歩きもおぼつかない、コミュニケーションもとれないような状況はおかしい。
周りがワイワイとなにかお絵かきをしている中、私は思考に耽る。

「あら、菜々ちゃんだめよーお絵かきしなきゃ」

どこかで聞いたことがある声が背後から聞こえてくる。
くるりと振り返るとそこにはなんとエプロンをして保育士の格好をした荒木美海菜が立っていた。

「あ、ああ、あああ…!」

なぜ学校を追い出されたばかりのあなたがこんなところに、という驚きと私に何をしたのか、という問い詰めが頭の中のあふれかえるが、発する言葉はあ、ばかり。

「んふふ、立場変換銃の効果は抜群のようね」

(立場…変換銃?)

「そ、あの銃で打たれると、打った人が指定した立場の人間に変化しちゃうの」

そんなSFみたいな銃が存在するのか。
いや、今起きている現象はそれが真実だと告げている。

「あなたとクラスメイトだったあの立場も、この銃で作り上げたものよ。ちょっとおバカでビッチな子になってみたんだけど、あれはあれで何も考えずに過ごせて楽しかったわ。でも今の私は保育園のベテラン保育士で…、菜々ちゃんのクラスの担任なのでしたぁ」

彼女は昨日、去り際に見せたものと同じ笑みを浮かべる。

「そしてあなたは…思考はそのまま、立場は3歳、できることは1歳の幼稚園児っ。あははっいい気味ねぇ」

なるほど、歩きがおぼつかないのも、意味がある言葉が発せないのもそういうことか。
私は彼女をキッと睨みつける。

「菜々ちゃん、なにを怒ってるのかなー?あーわかったっ」

彼女は机においてある白紙の画用紙とクレヨンを指差す。

「うまく書けないからでしょう?」

私はぐっと言い返したい気持ちを我慢する。
そう、私は昨日の夜、両親に文字で意思を伝えようとしたのだが。
描かれたのはミミズのようなのたくった、ひらがなから程遠いものだった。

(あなたが、できなくしたんでしょう?)

この怒りすら彼女に正確に伝えることはできない。
感情が高ぶると目頭が熱くなり、勝手に涙が垂れてきてしまう。

「あー、泣かないで泣かないで、菜々ちゃんももうお姉さんなんだから…」

そう言いながら彼女はクレヨンをこちらに差し出してくる。

「ほら、自分の名前を書けたらもとに戻してあげるよ」

はっとした顔で彼女を見上げる。
彼女から渋々クレヨンを受け取る。
可能性は低いが私はそれに縋るしかないのだ。

「あなたの立場は変えたけど、思考能力はそのままにしてあるのだから、私の言ってることはわかるでしょう? ひらがなで、自分の名前を書けたらもとの立場に戻してあげる。よかったわね、1文字を2回書けばいいだけなのよ」

クレヨンを画用紙に押し付け、「な」を書こうとする。
力の入らない右手を左から右へ、横棒を書くために動かす。
少し長くなってしまったが、大丈夫だ。
深呼吸をする。慌てず、縦に線をひこうとする。

(うっ…)

そこに描かれたのは
画用紙いっぱいに描かれた+という記号。
もう1つの「な」を書くスペースはもうない。


「あー残念でしたあ。こうやって書くから、見ながら覚えて、書けるようになるといいわね」

手渡されたのは赤いチューリップの形をしたネームプレート。
そこには私の名字と名前がひらがなで書かれている。

羞恥と怒りで荒木美海菜のほうを見るが、彼女はもう私には興味がない、といった感じで他の子の指導を始めている。
今の私では彼女の元に歩いてたどり着くことすらできない。

(お、覚えてなさい…)

私はいつか訪れるはずの反撃のチャンスを伺うことに徹するしかなかった。



(う…)

私は顔をしかめる。
午後。お昼寝の時間で他の幼児と並んで寝ていた私は不快感で目を覚ます。

(これは…)

私は寝たまま、右手を股間に持っていく。
カサ、という紙の音。
大きく開いた股の間に挟まるのは紙おむつだった。

そう、昨日から私に起きていることは、女子高生だった私からすれば屈辱的なことばかりだが、これは群を抜いていて、私は都度死にたくなる。

おもらし。
できることが1才児まで戻ってしまった私の身体はトイレでする、という基本的なことができなくなっている。
気がつけば下着…いやオムツが濡れている、というわけだ。

「あら、菜々ちゃん起きたの」

その言葉に私はビクリ、と震える。

「身体が大きい赤ちゃんは動くと目立つからすぐわかるわ…、ああ」

股間に伸びた私の右手と、そのオムツが示すサインで彼女は再びニヤリと笑う。

「はーい、菜々ちゃん交換しましょうねえ」

ニコニコとしてオムツを手にこちらへ近寄ってくる美海菜。
私の右手は軽々と振り払われ、私の両足を膝で押さえつけるように座り込まれる。

「んふふ、身体が大きいからできることよね」

(う、うう…やめて)

昨日の夜も現状を飲み込めていない私に母がオムツを交換している。
初めてではないのだが、同年代の彼女に見られてしまうことに激しく抵抗を覚える。
ペリペリと紙おむつの留めを剥がしていく。

「あら、やっぱり身体がでかいから出る量も段違いね」

もうすこしで溢れちゃってたかも、といいつつズルリとオムツを引き抜く。
ずしりとした重量感ある紙おむつが私の目の前にぶら下げられ、つんとしたアンモニアの匂いが漂う。

「はーい、じゃあここを拭いて…」

ウェットティッシュで股間を丁寧にふかれ、その上からベビーパウダーをぽんぽん、とつけられる。
そして手慣れた感じで再びオムツを装着されてしまった。

「立場変換ってすごいよねえ。私、おむつ交換なんてしたことないのに。ベテラン保育士って立場になるだけで保育のことがなんでも分かっちゃうの」

奪われるばかりの立場になってしまった私にはその気持はわからない。

「もう、また睨んで…意識も赤ん坊にされたいの?」

ビクッっと震える私。

「なーんてね。銃は今日持ってきてないの。そのかわり…」

彼女の手にはスマートフォン。
そしてカシャっという音が響く。

(や、やめてよ…撮らないで…!)

寝っ転がる私を遠慮なく彼女は何枚も撮っていく。
だらしなく股を広げたがに股の両足、力なく横たわる両手。
そして大きく膨らんだオムツを履いた身体。

「あなたのお友達に見せちゃおうかなあ」

(…そんなっ)

私は学校の同級生を思い浮かべる。

「なんてっ。あなたの学校のお友達だった子達はあなたのこと忘れてるから意味がなかったわね。今のあなたにお似合いのお友達は隣で寝ているんだったわ」

嘲笑う彼女に、仰向けのまま見上げるしかない私。

「そういえばいい忘れてたけど」

(…?)

「立場変換銃って解除するまでその状態を固定しちゃうの。だからこのままだと私はいつまで立って17歳のベテラン保育士のままだし…、あなたは」

「見た目は17歳、立場は3歳、動きは1歳の幼児のまま。成長することもないわ」

私はその言葉に絶望を感じる。
そんな、元に成長することすらできないというのか。

「私はしばらく保育士としてあなたと楽しもうかなって思ってるけど、飽きたら別の職業もやってみたいわね…そのときは寂しいけど、さよならね?」

彼女は私を永遠にここに閉じ込めておく気なのか。
私は涙を流して彼女に許しを請う…が。

「あら、まだオネムだったのかなー?ごめんね、何言ってるかわからなくて」

むき出しのオムツの上から股間をトントン、とあやすように叩かれる。

「人を貶めようとしたんだもの、自業自得じゃないかしら?」



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