Author : danna (だんな) / danna_story
状態変化、TSF、獣化の片隅にひっそり生きてます。
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2018/07/10

下着姿の自分を眺める自分

女性がいいなあと思うのはファッションの多様さでしょうか。
男性のファッションはシャツ・スラックス/ストレートパンツがベースで、あまり発展性がないですよね。
基本から外れると途端に種類も減り、奇抜なものが多くなってしまいます。

女性はそれに加えて、ワンピース、スカート、ショートパンツ。
そしてそれらの種類も形も色も豊富で羨ましいです。
 
子供のころからそういったものを着たいなあという欲求はありましたが環境はそれを許さず。
大人になってからようやくその夢を叶えましたが、やはり可愛らしい(?)子供のころに無理にでもやっておけばよかったなあと思います。
体形も顔つきもいろいろと悲しいものがあります。

さて、珍しく自分語りをしたところで、下着姿の彼女と入れ替わったお話です。




夏休み。

外の気温は30度を超えている。
それでも怠ることなく太陽は容赦ない日差しをあたり一面にその熱を振りまき続ける。
そんな中、わざわざ外で遊ぶという選択肢を取る若者がいるわけもなく、
俺も図書館で涼しく過ごそうと思ったのだ。

「図書館?いくいくー。迎えに来てー」

彼女の美月にメッセージを送るとなんとも気の抜けた返事。
通り道なのでまあいいか、ということで彼女の部屋までやってきたのだが。

「おい、図書館行くっていったのになんだその恰好」

いくら幼馴染、相思相愛で、勝手知ったる仲になったとはいえ、怠惰な姿はあまり見たいものではない。
しかし俺の彼女は、少し冷房が効いた自室で下着姿でベッドに寝転がっていた。
このボーダー柄のペアになったブラジャーとパンツは前にも見たことがある。
ワイヤーがないから、寝る時も楽なの、と言っていたやつだ。

「ごめんごめん、頑張って着替えようとしたんだけど、パジャマ脱いだところで体力が尽きちゃってさー」

美月はうつ伏せで大の時に手と足を広げて、身体にあたる冷気を最大限に得ようとした体勢だ。
部屋の隅にあるかごには脱ぎ捨てられた衣服が放り込まれている。

「まったく…またおばさんに見られたら小言を言われるぞ…」

美月のだらしなさに悩みを抱えているおばさんが見たらまたため息をつくに違いない。

「さっき買い物行ったからだいじょうぶー」
「まったく―。ほら、図書館で宿題やるぞ」
「うー、あー。さっきトイレいったら暑くてさー、むり、起きれない」

じたばたと手足を動かし、行きたくないアピールをする美月。

「美月…さすがに下着姿でそのだらしない恰好は…」

さすがに目のやり場に困るので美月を無理やり起こそうと手を伸ばす。

「いいじゃん今更気にしない―」

美月に触れた瞬間、静電気が走った。
視界が真っ暗になり、何が起きたのかわからなかった。

すぐに自分が眼を閉じているからだとわかる。
閉じた覚えがない眼を開ける。

目の前には美月のベッド。

「…?」

ベッドに倒れこんでしまったのか…?美月はどこにいった?
混乱している俺の身体の肌に直接冷気があたる感覚。

(あれ、俺服を着てたよな…)

いつのまにか下着とシャツだけになっているような。

(気絶しているときに美月がいたずらしたのか?)

「おい、美月いったいなにが―ってえええ!?」

起き上がって自身を見下ろした俺は驚きの声を上げる。

(ってこの声!?)

その声も普段より高い、どこかで聞いたことがある声。
俺の身体は美月のものになっていたのだった。

―――――――――――――――――

「え、ええ…?」

寝ている私に、タツキが触れた瞬間にビリビリとした痺れが全身を駆け巡った。
気が付いたら私はタツキになって、タツキは私になっていた。

姿見に映るのは私ではなく彼氏のタツキ。
白いシャツとデニムジーンズをはいた男の子。
薄手のシャツからは細身だけど鍛えているのうっすらとわかるのが好きだった。
手を振ると目の前の大好きな男の子も同じように手を振りかえしてくる。

「すごーい。男の子ってこんな力持ちなんだ」

ぐっ、ぐっと手を握るだけで女の子のそれとは違う力強さ溢れる感覚。
やばい、ちょっと楽しいかも。

「ねえ、タツキ―」

ベッドにいるタツキを見るために振り返る。
そこには両手で自分の胸をわしづかみにしている"私"がいた。

「ちょ、ちょっとなにしてんの!」

ベッドの上で、下着姿で女の子座りをして、自分の胸を撫でまわしている自分を見て私は焦る。…と同時になにか体の中でドクン、と脈打つような感覚。

「あ、いや…ちょっと目の前に胸があったから…」
「そんな登山家みたいなこと言わないで…!」

慌てて私はクローゼットから着ていこうと思っていた白の清楚系ワンピースを取り出す。

「ほ、ほら、これ着て…!」

タツキは私の手にあるワンピースをちらりと見ると、にやりと笑う。

「あー。どうしようかなー。今日図書館いくのめんどくさくてー」

まるで先ほどの私の続きを演じるかのように、仰向けで大の字に寝転がる。

「ああああ…そんな恰好しないで…」

客観的に見ると自分がどれだけはしたない恰好をしていたかが分かる。

「うお、寝転がると胸が身体にのしかかって重たい!」

女性にとって当たり前のことを言うタツキ。

「もう、さっさと起きて―」

手を差し伸べ、起こそうとした私は固まる。
先程も感じた自分の中にある、別の何かが私の思考を妨げる。
目の前に無防備に胡坐をかいて座っている、下着姿の女の子から目が離せなくなる。
さっさと着替えて貰わないといけないのに。
はぁはぁ、と息が荒くなってきているのが分かる。
何、いったいどうしちゃったの私…?

「これでわかっただろー?お前がいかに端から見てだらしない恰好をしてたか」

タツキが胸の前で腕を組んでしたり顔でなにかを言っている。

「ま、とりあえずどうやって戻るかわからないけど、着替えを―」

ワンピースを取ろうと伸ばそうとした手を私は右手でガシっとつかみ、ぐっと体重をかける。

「え、おい、美月…?」

右手を押さえつけたまま、"私"に覆いかぶさる。

「ど、どうしようタツキ…。なんか私…興奮してるの」
「ま、まてまてまてまて」

慌てたように身をよじるタツキ。
どうやら身の危険を感じたようだ。

「落ち着け、目の前にいるのは自分の身体だぞ!?」
「そう、自分の身体だから、いいかなって」
「いいわけあるかー!」

ゴスっと顎に何かが当たり、衝撃が走る。
タツキの空いた左手から放たれたパンチがクリーンヒットしたのだ。

「痛ったあ…」

ジンジンと痛む顎を抑える。
その隙にタツキがスルリと拘束から抜け出しワンピースを手に取り部屋の隅へ逃げる。

「はぁはぁ…怖え…」
「ご、ごめん」

両手を上げ、何もしないアピールをする。
慣れていないとはいえ、男の衝動に乗せられてしまった自分に反省する。
今後はタツキの前でもあまり煽るような恰好はしないでおこう、とそう思った。

「…で、これはどう着たらいいんだ?」

落ち着いたタツキワンピースの肩部分を持ち、表裏をひっくり返したりして着方を探っている。

「背中部分にファスナーがあるでしょ」

ジジジ…とファスナーを背中あたりまで下げる。

「で、あとは頭から被っちゃうの」
「なるほど。あ、下着替えるか?」
「…いや、今日はもうそのままでいいわ」
「そか」

今着ている下着は夜寝るために着ていたものだ。
スポーツブラのようにしっかりと胸を抑えてくれるのが特徴でワイヤーが入っていないので、変に肌を痛めたり、かゆみがを感じることがないので気に入っている。
出かける用のブラはワイヤーやパッドががっちりついてるので、タツキ一人じゃちゃんと着られないだろうし、私がやると暴走しそうで怖い。

両手を上にあげ、すっぽりかぶるようにワンピースを着るタツキ。
見た目は若い女性なのに、まるで子供のようにワンピースを着る姿ににちょっと笑いが出てしまう。

「で、着終わったらファスナーを戻して…」
「ん…届かないぞ…?」
「頑張れば届くから」

何とか苦労して背中に手をまわし、ファスナーを戻すことができたタツキ。
私がやってあげてもよかったのだが、やはり自分が何をしでかすかわからないのでアドバイスをするだけに徹した。

「どう?」
「んー、なんか変な感じだな。この下がすぐ下着ってのが…なんか気になる」
「ほんとはキャミとか、いろいろ着るのよ。もう今日は出かけるわけにはいかないからそのままでいいわ」

このまま図書館へ出かけるわけにはいかない。

「うーん。なんだろう、上半身が窮屈で、下半身はなんかスース―して落ち着かない」

タツキは手を広げて身体をくるくる回し、ワンピースの着心地を確かめている。
ふわ、ふわと、裾がたなびく。
ちらりと見える太腿にドキリとした私は慌ててゴホゴホ、と咳ばらいをしながら目をそらす。

「あ、そ、そうか、ごめん」
「い、いい。いいから、今度から気をつけて」

今の私には、顔を赤くして、裾がめくりあがらないように押さえつけるその恰好ですら視線のやり場に困ってしまう。
目の前にいるのは私で、見慣れているはずなのに。

(これもタツキの身体がいけないんだわ。男の子っていつもこんなのを我慢してるの…?)

目の前にいる女の子の一挙手一投足が脳に打撃を与えてくる。
中にいるのが女の子初心者のタツキというのもあり、なにもかも無防備で無配慮な行動は、男の子初心者の私にとっては拷問だ。

「はぁはぁ…ふぅ」

荒れ始めた呼吸を整えるために深呼吸をする。

「…で、これからどうする?」

ベッドに腰掛けてこちらを覗きこんでくるタツキ。
そのあどけない顔に私の、タツキの心臓がドクンと高く鼓動する。

(だからそういう仕草が―!ああ、もう!)


―――――――――――――――――


私たちが元に戻れるのは夏休みの終わりごろだったりするのだが、
その間に起きた事件はまた機会があれば話そうと思う。










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