Author : danna (だんな) / danna_story
状態変化、TSF、獣化の片隅にひっそり生きてます。
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2018/05/16

トルソーにインストール 5

ざーっ。
暗闇の中でも雨音が聞こえる。
一定のテンポで揺れる鞄の中。
恐らく"私"は家へ向かって歩いてる。



ごろごろ…

はるか遠くで、低く唸る雷も聞こえる。
不安が私を襲いつづける。

私はずっとこのままなのだろうか。
体を奪われ、立場を奪われ、知識も利用され、
挙句自分は小さな性処理のオモチャに押し込められ。身動きすら制限されてしまっている。
部長に助けを求めることもできない。
…考えることしか出来ない。
気がおかしくなるのも時間の問題なのかもしれない。


ジイイイという音と共に上空から光が入ってくる。
カバンが開けられたのだ。
上空からやわらかい光が差し込む。
(…私の部屋だ)

見覚えのある天井と蛍光灯。
いつもより高い位置にあるようにみえる。
そこへぬっと"私"の顔が遮るようにして現れた。
「元気にしてましたー?」

ぐいっと伸ばされた手に抗うべ無く全身を握られ、カバンから引っ張り出される。
(ひっ)
一瞬の浮遊感とともに私は空を舞い、ベッドに叩きつけられる。
乱暴に投げられたのだと理解した。

「んふふー」
(な…なに?ってちょっと…!)

"私"が、制服を脱ぎ始めている。
(何勝手に着替えを…)
「ふーん。これが裸」
あっというまにブレザーもスカートも下着も脱ぎ捨てられ一糸まとわぬ姿になる。

「さーて、声出してもいいですよ」
小さくブツ、という音が聞こえた。
スピーカーとマイクがオンになったようだ。

「勝手になんてことしてるの…!」
「うふふ、興味があるんですよ、人間の体に」
「お願いだから服を着て…」
「え?」

理解できない、といったような顔をして私を手に取る。
裸の私が視界いっぱいに入る。

「やだなあ、興味があるっていったでしょ」
片方の手で私をやさしく撫でる。
「う、うそ…まさか」
「折角目の前にオモチャがあるのに…使わない手はないですよね」

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

「ん・・・っ」
激しい雷雨の音が聞こえる中、暗くなった私の部屋には自分の切ない声。
まさか客観的に自分を慰めている姿を目にすることになるとは夢にも思わなかった。
"私"の左手は胸に、右手は秘部に伸ばされている。
目をそらしたくなる。気を失いたくなる。
だがそれは今の私には許されていない。

「部長…部長…!」
自身の切ない声が部屋に響く。
(ぎゃー、なんでよりによって部長で…)

「んふ…そろそろいけるかしら」
とうとう少し湿った右手で私が握られる。
(う…!)
右手が再度下半身へ伸びる。

「ん…っ…しょ」
ぐいっと割れ目に押し付けられる。
全身がずぶずぶと秘部へ沈み込んでいく。
ぎちぎちと肉が締め付けてくる。

(ぐすっ、こんなのひどすぎる…助けて部長…)

カチ、っとスイッチを入れられる音。
ブブブブと体全体が意思に反して小刻みに震えだす。

(ああ、本当に私、ただの性処理の道具になっちゃったんだ)

「んーっ…あっ…あー!!」

ひときわ大きな喘ぎ声が聞こえたかと思うと、自身を包んでいる肉全体がビクンビクンと鳴動する。

(い…イッたの…?)

べったりしたまま、包まれたまま震え続けることしか出来ない私。

(…?あ、あれ?私動かない?)

「……」

体に私を咥えたまま、身動きをしなくなっている私。
(え、し、死んでないよね!?)
不安になる私。
後からわかったのだが、ただ単に"私"は初めての快感に耐えきれず、気絶していただけだったのだ。

体の振動が徐々に弱まっていく。
ブブ…
(あ、あれ、なんか動きが…)

ブ…

完全に震えが止まったとき、私の意識が急に広がった。

「えっ…あ、あれっ!?」

動ける。喋れる。
私は両腕で顔を撫で回す。私の顔だ。
部屋を見回す。私の部屋だ。

「も…戻れた?なんで?」

股間に異物を感じた私は理解する。

「…電池、切れたんだ」

取り出したソレはスイッチを入り切りしても動き出すことはなかった。


「…はっーーーー危なかったあ…」

大きくため息を吐く。
一生小さなおもちゃに閉じ込められるところだった。
落ち着くと、自分が裸であったことを思い出す。

「着替えなきゃ…っとその前に」

私はディルドーの中から見慣れない基盤を取り出すと、バキっと折ったのでした。

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

「なんと、そんなことが…」

事の次第を部長に文句と恨みも含めて伝える。

「時限装置は必要だな…」
「出てくる感想はそれなんですか…」

そしてバキバキに折れた基盤も渡す。

「私の記憶も持ってるAIとか気持ち悪いんで、徹底的に破壊しました」
「………まあ仕方あるまい」
火で炙ったりハンマーで叩いた跡を見て部長は一瞬残念そうな顔を見せる。

「…すまなかったね、リコくん」

「…なんですか。急にしおらしくなって。もうAIはなしですよ。他のならいくらでも付き合いますから」

「え、ええ?どうしたんだい、いつもなら激怒するところだと思うんだが」

「…あれ?なんでだろう、そうですよね…」

AIが部長を思っていたしていたことを思い出す。
あの時、もしかしたら私の脳にも何か影響が起きたのかもしれない…。まさかね…。


END

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