Author : danna (だんな) / danna_story
状態変化、TSF、獣化の片隅にひっそり生きてます。
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2018/04/27

どっちを選ぶ?

教授に試作品ができたから見に来てほしいと言われ、
私(ナオ)とリンは教授の研究所までやってきたのだった。



山の中に建てられた研究所。
その室内いっぱいに展開された大きな機械が、ゴウンゴウンと稼働している。
「偶然できた物質再演算構築ユニットがね、やっと安定動作をしたんだよ、これにはほぼ奇跡に等しい確率でできた物質が…」
長々と話す教授の話をまとめると、この機械には全身を整形・変形できる代物だということだ。

リンは驚いた顔で教授に質問する。
「え、じゃあ胸も大きくできるの顔小さくできるの
「もちろん可能だ。なりたい人物の写真から3Dデータを構築し、機械に整形剤を投入してだね-」
「え、じゃあこの子がいいかな
リンが話を打ち切り、スマホで最近ブレイクしたアイドルの写真を見せる。
顔が可愛い、スタイルも良いとたちまち有名になり、1万年に1人の逸材とまで評された子だ。
「相変わらず話を聞かんな、君は。まあよし、服を脱いでその箱に入りなさい。」
「はーい」
度胸あるなあ。リン。試作品という言葉に私は若干躊躇するんだけど。
「まずはもとに戻る為のデータをスキャンして...
画面のインジケータが100%になったところで教授はスタートボタンを押した。
「開始じゃ!!
ごおおお、と大きな回転音が研究室内に響きはじめる。
出窓から見えていたリンの顔はあっというまに真っ白な液体の中に溶け込み、見えなくなった。
「ねえ、教授、これ、中身どうなってるんです作り直すって、皮膚とか骨とかどうなるんです
「あの機械の中でちゃんと再構成されるから安心したまえ」
再構成…ってことが一旦バラバラにされたりしてるだろうか。
「蛹といっしょじゃよ。溶かして、組み替えて、どーんじゃ」
「じゃあ脳とかは…」
「なんじゃ、心配性なやつだな。ナノマシンがディープラーニングでブレイクスルーなんじゃよ、大丈夫だ」
「は、はぁ…」
30分後、チーンという電子音とともに扉が開く。
そこからなんと、先程見た写真のアイドルが素っ裸で中から出てきた。
「ふあぁー、なんかすごい寝てたような…おわ、なんだこの胸」
「えっ、まさか、リンなの
「うん、そうだよ、うひょーマジで瓜二つじゃん」
備え付けの鏡に全身を移して堪能するリン。
リンの面影は全くみえない。アイドル本人が目の前にいるようだ。
「これ犯罪に使えちゃうんじゃないですか、教授…
「うむ、なので市販はしない、機能制限をして、軍に売るつもりじゃ」
「軍隊に
「これは身体の構成を弄ることもできる。長距離を走ったり、重いものを持ったりする筋肉を強化したりとかじゃな」
なるほど、お手軽に鍛える手間が省けるかもわけだ。
「欠点はあるんですか
「元の体のサイズより小さくすることが難しい。できて80%ぐらいの大きさじゃな。小さくしすぎると身体を維持できなくなってしまう。大きくする方には比較的自由なんじゃが」
「子供に変装する、とかはできないってことですね」
「逆にお相撲さんみたいになることは可能じゃ」
「えー…それは興味ないかな…」
リンは自身の身体を確かめながら呟く。

教授は機械を再調整しつつ、私にも実験を勧めてくる。
「どれ、ナオ君も試してみるかね」
「えっ、ど、どうしようかなー」
一度はモデルの体というものを体験してみたくはあるけど…
「全然痛みとかないんだよ、すごいよ。ナオもやろ
「わしも実験データはいくつか欲しいんじゃ」
リンの体型を眺めていると、私もちょっと…は気になってくる。
「じゃ、じゃあ私も...
「それでは裸になって入りたまえ」
「えっと、写真とかはいいんです
「あ、ああ、同じデータで構わんだろう、やってみたかったら、リン君と同じように服を脱いで中に入りたまえ。」

「う、ちょっと肌寒い」
震えながらなんとか機械の中に入り、開閉装置を使って中から扉を締める。
やっぱりやめておけば…みたいな後悔と、変身できるのだというドキドキ感がせめぎ合う。

「よし、スキャン終了、いくぞー」
教授の声が聞こえると同時に、上から白い液体が降り掛かってくる。
「う、うわっ」
それはあっという間に全身は液体まみれ。徐々に容器の中を満たしはじめる。
「お…溺れちゃわないよね…」
容器の中全てが液体で満たされた瞬間、私の意識は液体もろともかき混ぜられ、眠りについた。

-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・

しばらくして、私は目を覚ます。
どうやら、私は床に倒れているようだ。
容器内にはすでに白い液体は存在していない。排出されたようだ。
(うー、気がついたら終わってた感じ…さて、鏡を見てみますか)
私は立ち上がろうとするが、床に這いつくばったような姿勢から動くことができない。
(あ、あれ…
混乱していると、外からリンと博士の声が聞こえてくる。

リンは出窓から覗き込んでいるようだ。
「ねえーナオがいないよー
「大丈夫じゃ、バイタルは正常値。そのうち出てくる…おっとそうか、リン君、扉を開けてあげなさい、彼女は出てこれないのだ」
(で、でてこれないというか体がうまく動かせないんだけど…)
開閉装置に手を伸ばそうとするが、それもうまく伸ばすことができない。
(うー、まだ目がしょぼしょぼしてはっきりと見えない…)
そうこうしている間に、表からガチャリと開閉装置が操作されたようだ。
スーッと扉が開き、外の空気が中に入ってくる。

「ナオ、いつまで寝て…き、きゃあああ!?
ナオの悲鳴が頭上から聞こえてくる。
「お、どうやら成功したようじゃな、どれどれ」
教授が近づいてきて、私に触れる。

「あ…教授、成功したんですか
「ああ、成功じゃ」
「で、でも、立てないんですけど…コレは一体」
「うむ、それなんじゃがな」
教授は鏡を私の前に持ってくる。
教授に体をささえて起こしてもらい、鏡のほうへ体勢を向けてもらう。

-そこには人間の肌の色をした大きなカエルが這いつくばっていた。

ポカンとしていたリンが焦ったように口を開く
「な、なんでナオ、カエルになっちゃってるんですか!?
「ひ、ひいいいぃ、きょ、教授なんですかこれ!?
私は慌てて教授に詰め寄ろうとするが、足がうまく動かせず、全身を床に打ち付ける。
「へぶっ!?
私の両手が視界に入る。
腕は短くなっており、指は4本、しかも水かきつき。
足は太ももが異常に発達しているが、真っ直ぐ伸ばすことができず、
いわゆるカエル足のような体勢しか取ることができない。
その為、顔はほぼ床に近いところにある。リンや教授は見上げないと視界におさめることができない。
教授が言っていた通り、体のサイズはほぼ変わっておらず、大きさはそのままに体の各部位がカエルのようになってしまった感じである。
「ふむ、カエルの3Dデータを入れてみたんじゃが、うまくいったようじゃの」
「教授、なんてことするんですか
リンは流石に怒り心頭で教授に怒鳴る。
「だ、大丈夫じゃよ。もとに戻すことはできるんじゃ」
私はひとまず安堵する。
「はーっ。リン、私は大丈夫だから。もとに戻れるんだし」
若干喋りづらさはあるものの、口からは元の私と同じ声が発せられる。
「もう、せっかく双子写真が取れると思ったのにー」
「そこは怒るところじゃないよね
リンはぷんすかと怒りながらしゃがみ込む。
アイドルの顔が私の目の前に近寄る。
「あ、でも落ち着いてみれば、これも面白いかもー」
リンがペタペタと私の手や足を撫で回す。
「人間の皮膚をしたカエルって感じ、ベタベタしてないし」
「それはそれで気持ち悪いよ…」
私も自身の体を改めて確認してみる。
手の指に爪は一切存在せず先端は丸みを帯びているが、人間の肌のため、吸盤のような役割を果たすことはできなさそうだ。
体には髪の毛を含め一切毛は存在しておらず、全身肌の色をしている。
体高は50cmぐらいしかないが、体積から見れば人間のときとそう変わらないのではなかろうか。
顔に私の面影はなく、カエルそのものである。
舌で口の中を探ると、歯が上だけ存在しているのがわかる。私は前足を支えにして体を起こす。自然と股が開いてしまう。
「あれ、股間とお尻はそのままなんだね」
「ちょっと、覗かないでしょ…」
「うむ、さすがにそこまで両生類と合わせてしまうと支障がでるのでな、配置は違えど、一般的な内蔵は人間のものとまったく変わらんのじゃよ」
さすがに私も尿道と肛門を一緒くたにされたくはないし、舌を伸ばして虫を食べたくはない。
私は思い切って足を蹴り、跳ねようとしてみるが、普段と同じくらいしか飛べない。
「あ、あれ教授、足の筋肉が強くなってませんよ」
「ふむ、それはじゃな。おそらく体重が変わっておらんからだな」
つまり、カエルはあの大きさ、重さに比較して強い筋肉を持っているから高く飛べるのであって、人間の重さで同じぐらいの跳躍をしようとしたらいまの筋肉では足りないということである。
「同じ比率を飛ぼうと思ったら、筋肉量をかなり増やさねばならんし、恐らく筋繊維が衝撃に耐えられないじゃろうな」
「なるほどーってそれじゃあカエルになる利点はまったくないじゃないですか」
「はっはっは、まあそういうこともあるじゃろ。さて、日も暮れるしそろそろ元に戻すとするぞ」

そういうと教授は機械を再起動させる。
「このまま外に出たらパニックになっちゃうからしょうがないか、名残惜しいけど」
リンが機械のほうへ向かおうとする。
「ちょ、ちょっと私から戻してよ」
私は不満を垂れる。
「へっへん、ナオはもうちょっとその身体を楽しんでなよ、おさきっ」
跳躍ができない以上、つ足で這うようにしか動けないわけで楽しむもクソもない。
ノロノロと動く私を尻目にリンがサッと機械に入って扉を締めてしまう。
「ああ…ずるい

「では、リン君の元データをセットして…いくぞい」
ごおおお、と再び大きな回転音を立て始める。
あっという間にリンの姿が白い液体の中に消える。

「ふー、元に戻れたー」
何事もなく元の姿に戻ったリンが機械から出て来る。
「胸ちっちゃくなっちゃったなー。まあないよりはマシですけど」
リンは私を覗きながらニヤつく。
両生類にもちろん乳房はない。
「もうからかわないで。教授、私も機械に入りますよ」
「うむ、む…ちょっ、ちょっとまってくれ」
「はい
教授が慌てて何かをチェックしている。…嫌な予感がする。

「す、すまん、どうやら整形剤を切らしてしまったようだ」
「へ
教授がタンクを開けると、そこにはわずかな白い液体が見えた。
「じゃあさっさと補充して…」
「再精製には時間がかかるんじゃ…ざっと週間」
「う、嘘でしょう。じゃあ私は」
週間我慢してもらうことに」
「ふ、ふざけんなー

こんな不便な体で週間とか冗談じゃない。
というか表を歩いたら秒速で通報、捕獲、解剖待ったなしである。
「その残りでなんとかできないんですか」
リンが不安そうに尋ねる。
「必要な部分の生成はできそうじゃが...この量だとおそらく手足がない状態で戻ることになるぞ
「は、は、ははは」
乾いた笑いしか出ない。
週間カエルか、手足のない体か。

私が選んだのはー

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